フェアプレイ

サッカーってすごい。いや、なにがって、ひっぱりあいが。足ひっかけられてなくても大げさに転ぶし、大げさに痛がる。あれでファアルを取る事が当たり前のスポーツなんでしょうね。バスケットも、結構引っ張り合いがあるらしいし、水球なんて水中では格闘技的なとこもあるって聞きました。
そこで、野球ですけど、上記にあげたスポーツと比べれば野球は基本的に相手チームとの物理的な接触が少ないスポーツです。でも、僕が当時(もう27年ぐらい前)中学生の頃に入団したボーイズリーグでは、「デッドボールの当り方」「守備妨害のとり方」を教わりました。
フェアプレイとはなんでしょう。
野球で有名なのは、星陵対明徳義塾松井秀樹5打席連続敬遠。
これは、いまだに賛否のわかれるところでしょう。

2002年秋、全国高校サッカー選手権岡山県大会決勝戦、水島工業と作陽の試合は
1対1で延長戦に入った。作陽のシュートが左ポストを直撃し、ゴール奥の支柱に
当って跳ね返ったところをGKがキャッチした。Vゴール方式を採用していたから
作陽の勝利で試合終了と思われた。しかし判定はノーゴール。試合はPK戦で水島
工業が勝利した。しかし、テレビ中継、夕方のニュースで再三このシーンが放送され、

誤審が明らかになった。勿論結果は変わらない。それがサッカーのルールだ。
物語はここから始まる。
水島のキャプテンは悩んだ。「果たして自分たちは出場していいのか?」
三年生部員11人を集め、出場するか辞退すべきか多数決に委ねた。
彼らは悩んだ。結果1票差で出場することになった。
監督は「俺たちはルールによって出場するんだ」と怒った。
物語は終わらない。
キャプテンは自主的に退部し、全国大会のピッチに立つことはなかった。